細い道を徐行中、道を横断しようしている(実際はどうだったのかはよくわからないですけど…)黒猫がいました。
細い道だったので時速15kmほどしかスピードも出していなかったですし、いきなり飛び出してきてもビック知りてしまうので、素直に道を渡ってもらおうと思いました。
一瞬、黒猫が道を横切ると不幸なことが起こるという迷信が頭をよぎったのですが…
それでも私は自分の不幸を顧みずにその黒猫に道を譲りました。
紳士的に黒猫の約5m程で停車し、黒猫の動向に目をやります。
私の配慮を察してかどうかはわかりませんが、猫は道を優雅に歩き出します。
私の車の通過で驚くことがなかったことに私は安堵しています。
するとその黒猫は道のど真ん中で横になりました。
えーーーーーーッ(汗)
なになに…
何寝てるの??
道を渡り切ってよ…
もうちょっと頑張ってよーーー!!
心の中でそう思うも猫には届きません。
毛並みを整えだしました。
私が黒猫の居座りに困っていると私の後方から車が来てしまいました。
その車は私の車のすぐ後ろに停車します。
やばいやばい…
車来ちゃったよ(汗)
どうしよう…
しばらく、空白の時が流れます。
後ろにいた車からは私の車があるので、当然黒猫が見えるわけはありません。
つまりは後ろの方から見たら私は意味もなく道路の真ん中に停車していることとなります。
き…
気まずい…
どうしよう…
すると後ろの車がしびれをきらしたらしく、思いっきりクラクションを鳴らしてきました。
クラクションベタ押しです。
その音に私はかなり驚いたのですが、それにシンクロしたかのように黒猫も飛び跳ねて数メートルを猛ダッシュ!!
道路の端へと走っていきました。
幸か不幸かそのクラクションの音のおかげで私は車を進めることができました。
車を動かし、黒猫の横を通る際に黒猫の方を見たところ、ものすごい形相でこちらを見ています。
エメラルドグリーンに光る眼光は鋭く、警戒した状態で私のことをにらみつけてきます。
私の目には「犯人は…お前かッ」といっているように感じました。
お…
お…
オレじゃーねーよ!!
クラクション鳴らしたのは後ろの車なッ!!
もし猫と会話できるなら私はそう弁解したかった。
私は黒猫に道を譲るという選択をしたのだけれど…
結果的にはクラクション鳴らされて猫に睨まれるという悲しい結果に終わりました。
正直なところ少し悲しい気持ちになりましたが…
あのまま気にせず進んで黒猫が飛び出してくるケースだって考えられた。
自分が選んだ選択が「最善」ではなかったにしろ「最良」であったことを信じよう
だけど…
黒猫が道を横切ると不幸になるって…
案外本当か?
そんな出来事があったので、ちょっと黒猫にまつわることを調べてみました。
自分は子供のころから「黒猫が前を横切ると不幸になる」「黒猫が横切ると不吉」という迷信をよく聞いていました。
私はそれを信じていたのですが、実は日本においての黒猫は厄除け魔除けという意味合いがあったようです。
他にも「商売繁盛」や「勝負運」が強くなるという事も言われているようです。
調べていたら黒猫飼いたくなりました(笑)
※私は猫が大好きです!!
どうやら「黒猫が不吉」というのは中世ヨーロッパの影響が大きいようですが…
私は日本人なので日本の風習を信じることにします。
それに黒猫かわいいですし!